Best Love
初恋
バレンタインデーの次の日の朝、私はみんなにこってりしぼられた。
「なんで勝手に帰ったんだよ!確かに昨日は自由解散でホームルームもなかったけど!」
と、絵真ちゃん
「メールしても電話してもなかなか返事こなかったから、心配したじゃない!!せめて一言伝えてから帰りなよ。」
と、夏海ちゃん
「私なんか、男嫌いって分かってたのにけしかけた私のせいだってちょー焦ったんだよ!」
と、茜ちゃん
みんなの顔は本当に怖い。
けど、それだけ心配してくれてたって事がわかる。
「ごめんね、心配かけて。」
私がそういうと、とりあえずは落ち着いたみたいで、みんなは「ま、いっか」と言うふうに顔を見合わせた。
私はというと、まだ頭の中で昨日の桜川さんの声が響いてる。
「また明日ね。」
確かに桜川さんはそう言った。
その言葉が忘れられなくて、昨日から私は何にも手につかない。
私、どうしちゃったんだろう?