Best Love



「へーーえっ!なるほどねぇ。あの桜川先輩とそんな事が・・・・」

茜ちゃんがお箸を片手に、私の話を頭の中で整理するようにそう呟いた。


「ふふっ、でも優子と先輩、お似合いよね。」

夏海ちゃんがイタズラっぽい笑みを浮かべて、私を見た。


「ちょっ、全然そういうのじゃないから!そもそも昨日初めて先輩の存在を知ったんだよ!」

慌てて否定した私の言葉も虚しく

「恋愛に時間は関係無いよ。」

という夏海ちゃんの言葉で、私はもう何も言えなくなってしまった。


ただただ、夏海ちゃんの言葉で体の体温が上がっていくのがわかる。


恋・・愛・・?

この気持ちは、恋・・・・?



だから・・・・

だからこんなに胸が苦しいの?




私には

分からない

分からないけど


先輩の事を考えると

私が、今までの私じゃなくなる

不思議な感覚に包まれる


これは、


事実。







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