Best Love
「にしても、先輩は『また明日ね』っつったんだよな?つまり、その明日ってのは今日だよな?・・・・どういう事だ??」
絵真ちゃんが「うーん」というように首を捻った。
それは、私にも分からない。
だから、もう一度昨日の事を整理しようとしたその時
ポンっ
「何の話をしてるんだ?おじょーさんっ」
廊下の窓際で廊下に背を向けて座ってる私の肩に、不意に手が置かれた。
おそるおそる振り返ると
ぷにゅっ
置かれた手の人指し指が、私の頬にささった。
「ひっかかった~」
手と声の主が目の端に映った。
そして
「き、きゃぁああっっ!」
という私の叫び声と
「柳原先生っっ!!」
という茜ちゃんの声が重なった。
あまりの声の大きさに、昼休みに教室にいる人達の視線が一斉にに集まった。