Best Love
「私はそもそもバレンタインデーなんてものがある事自体間違ってると思う!!」
私がそう言うと、絵真ちゃんが左手を「あいたたた...」と言わんばかりに額に当てた。
夏海ちゃんはというと、顔が引きつっている。
「おめーはよぉ、顔はいいし、案外モテてるっつーのに、、」
絵真ちゃんが顔をグイッと近づけてきた。
「別に男の子なんかにモテたくないよ、、」
絵真ちゃんのあまりの迫力に声が小さくなる。
「ぁあん?女子校のやつは全員こうなのか?」
絵真ちゃんがさらに顔を近づける。
そう
私はこの学校に転校してくるまで、小学校から今まで女子校だったから男の子に全然免疫がない。
「そういう訳じゃないと思うけど、、、」
どんどん声が小さくなっていく
「まぁまぁ絵真、落ちつきなって。それと優子、そこらの男子よりもよっぽど絵真のほうが男っぽいと思うけど、、」
夏海ちゃんが間に入ってくれたけど、絵真ちゃんには火に油を注いだっちゃったみたいで、
「おいこら!!どういう事だよ!?」
今度は夏海ちゃんの顔に絵真ちゃんが顔を近づけた。