いちごおれはお好きですか?




「ほら、行きますよ?」



先輩は…『ん、』と曖昧な返事をして立ち上がった。



『早瀬…』


先輩はまだ寝起きの声で私の名前を呼んだ。


「なんですか?」



『手、』


先輩はそう言うと自分の手を私の前に出した。





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