いちごおれはお好きですか?





教室の中には誰もいなかった。みんな帰ったんだな。


はあ…
先輩、ずるいよ…

椎名先輩と一緒にいると、ドキドキして苦しい…


―――
――――
ガラガラッ…―――



『…遅い。』


私が教室から出ると、そこには壁に寄りかかた椎名先輩がいた。


「待っててくれたんですか?」

私が聞くと椎名先輩は
小さく頷いて、優しく笑った。




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