いちごおれはお好きですか?




「椎名先輩ッッ、」


私は先輩の制服の裾をつかんだ。

先輩はびっくりしたみたいで
私の方に振り向いた。


「あ、あの…」


なにやってんだろ私…
先輩は私と一緒に帰りたくないのかもしれないじゃん

私が言葉につまっていると、


先輩は

『…ごめん』


と言って私の手を握った。






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