いちごおれはお好きですか?



『何がいやなの?』


耳元に優しく囁く先輩。
また私の顔は真っ赤だ。


「なんでもないです…」



『言わなきゃ離さない』



「そんなあ…(泣)」


先輩は私を抱きしめている力を緩めようとしない。



私は先輩に聞こえるかわからないくらいの小さな声で言った。


「…先輩ともっと一緒にいたいです。」





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