いちごおれはお好きですか?




「いや、なんでもないです!」

私の言葉とは裏腹に涙はどんどん溢れてくる。



『なんでもなくないじゃん…』

先輩はそう言うと、私のことを抱きしめた。



「先輩…、誰かにみられちゃいます。」


私たちはまだ放課後の校内にいた。
バレンタインということもあって、校内にはまだたくさんの人が残っていた。




< 201 / 234 >

この作品をシェア

pagetop