いちごおれはお好きですか?



私は一人で廊下を歩いていた。

まだ教室に残っている人はいたけど、私には関係ない。



…そうだ。

先輩のために作ったチーズケーキ…。


私が食べてもいい、よね?


私は綺麗にラッピングした袋を開け、箱の中からチーズケーキを取り出した。




「いただきま…―――」


私がケーキを口に入れようとしたときだった。



『早瀬っ!』




< 216 / 234 >

この作品をシェア

pagetop