いちごおれはお好きですか?






《よーい、パンッッ!》



私は一生懸命走った。



あとちょっとだ!


椎名先輩にダサいところをみられないで走りきれそう!




やったあ…―――



喜びかけたその時だった。





『椎名先輩に近付くな。』



そう呟いた隣の女の子に、足を引っかけられて思いっきり転んでしまった。




「いっっ、た…」



立ち上がろうとしたけど足を挫いて動けない。


あーあ、結局椎名先輩にダサいところ見せちゃったな。




「もーやだ。」



その時だった…、









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