いちごおれはお好きですか?
フワッ…―――
「…へ?」
誰かに持ち上げられた気がした。
急いで上を見てみると…
「椎名先輩ッッ?!」
な、な、何?!
私、椎名先輩に…
お姫様されてるの?!
「椎名先輩!降ろしてください!私、重い…―――」
私は先輩にお姫様抱っこされてることが恥ずかしくて、急いで声を出した。
…んだけど、
『黙ってて。』
椎名先輩はいつもより静かに、低い声で私に言った。
うっ…
何も言えない(汗)
そして先輩は私を抱えたまま保健室につれていってくれた。
ガラガラッ…―――
保健室には誰もいなかった。
椎名先輩は私を椅子に座らせてから、救急箱を取り出す。