いちごおれはお好きですか?






『おんぶ。』



そう言って私に背中を向けた。
だからしゃがんだんだ…。
椎名先輩の優しさには、本当に助けられる…


でも、


「いいですよ?私、一人で帰れますから!」


それに…重いし(泣)



私が言うと、椎名先輩は


『だめ。』


と言って、そこから動こうとはしない。




「で、でも…」




『早瀬を一人で帰らせるわけないじゃん』



ドキンッ…


椎名先輩の言葉に、私は嬉しくなった。

と、同時に恥ずかしくもなったり…////



「…じゃあ、…失礼します」



私は椎名先輩の背中に乗っかった。


椎名先輩の背中、思ってたより大きいんだな…



外に出ると空はもう暗くなりかけていた。







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