中2的人生論
「それにあなたは
一人じゃないしね。」

先生は私に言った。

「だって、あなたは今
私とだって話しているし、菜月ちゃんとだって
話してるでしょう?」

「あ…」

「やっと気付いたのね。」

そう先生は笑うと

「教室では一人かも
しれないけど
学校では一人じゃないん
じゃない?」

私は勘違いしてた。

一人なんかじゃなかった。
先生も菜月先輩も
私の周りにはいた。

教室のクラスのこと
ばかり気にして、
人の目ばかり気にして…

「教室で一人でも
私は一人なんか
じゃないんだ。」

「そうよ。
私たちのこと
忘れないでよね。」

そう先生は微笑んだ。
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