私だけの王子様
 それから、その彼女をよく見るようになった。

 まっ、俺はスーツ姿で髪も、スプレーで黒に変えて、メガネをつけて完全な仕事モードでコーヒーショップの前をとおりすぎるだけだから、彼女は全然きずかない。

 彼女はいつも見るたびに、失敗をやらかしている。もしかしてわざとなんじゃないのかってぐらい。

そんな彼女にいつしか俺は好きになっていた。…いや、多分初めてあった時から俺は彼女に一目惚れしていたんだと思う。

 
< 17 / 18 >

この作品をシェア

pagetop