【短編】花咲か兄さん【企画】
青空の下
*花side*
「えっ?ついにデートに誘われたの?」
昨日の夜に
みっくんから電話があって
土曜日のデートに誘われた。
実質、私たちの初デートだ。
「う、うん」
「そっかぁ良かったじゃん。3ヶ月目にして初デートってのもどうかとは思うけど、ちょっぴり進展したね」
南は飛び切りの笑顔でそう言う。
南は本当に
自分のことの様に喜んでくれる。
「……で。何でそんな浮かない顔なの?何か悩みがあるんだったら姉さんに話してごらん」
南は私の心が分かるのかな?
私は頷いた。