【短編】花咲か兄さん【企画】
「私から握るのが嫌ってわけじゃないんだけど……」
「うんうん。出来るなら男の子から握ってきて欲しいもんね。女の子なら誰だって思うよ」
南は人差し指をあごに当てて
何かを考え始める。
何だこの可愛いポージングは。
南はあれかな
可愛い女の子の申し子なのかな?
「ならさ、いつもと違う花を見せてアピールするって言うのはどう?」
「いつもと違う私……?」
南はにこっと口角を上げる。
「思いっきり可愛い格好してみるとか、逆に思いっきり大人な格好してみるとかさ」
「そ、そしたらみっくんから
手つないでくれるかな?」
「そこはその後の花次第だけど、
やってみる価値はあるでしょ?
今日私のうちに寄っていきなよ。
服のコーディネートしてあげる」
「……うん。うん!」
南のコーディネートでデート……
あ、なんだか
楽しくなってきたかもしんない。