【短編】花咲か兄さん【企画】
右手が震える。
大丈夫だよ、みっくんだって
手繋ぎたいって思ってくれてる。
幸せの花ってきっと
勇気の水で育つんだ。
待ってるだけじゃダメ。
私からだって勇気出さなきゃ。
「花ちゃん」
「い、嫌じゃないかな……?」
私からみっくんの手を繋いだ。
みっくんの手、温かいよぉ。
「嫌じゃない……凄く嬉しい」
その言葉で私の心が晴れ渡る。
恥ずかしそうに言ったみっくん
可愛い。
嬉しい。
嬉しいな。
こんなこと恋人だったら
当り前なのかもしれないけど
すっごい幸せだよ。