【短編】花咲か兄さん【企画】
2人で手を繋ぎながら歩くと
また花が元気になって見えた。
お日様をいっぱい吸い込んで
キラキラ輝いてるみたい。
「花ちゃん」
「ん、なぁに?」
みっくんが立ち止まる。
「その、ごめんね」
みっくん何で謝るの?
「手繋ぐの……本当は僕からするべきだったのに。女の子からさせちゃって」
…………
「……ぷっ、あはは」
「は、花ちゃん?」
「良いじゃん
そんなのどっちからでも
私はこうやって
手を繋いで歩けることが
すっごい幸せだよ?」