~PM3:52~
 【18歳 夏】
 
 『…はぁ暑すぎんねん』
 
 私は叔母の家に住むようになって
 から農家で働かせてもらっている
 毎日朝8時から5時まで。
 帰った時にはいつもクタクタで…
 本当やったら青春してるのにね。
 でもこっちに来てからはしっかり
 薬をやめることができた。
 そりゃあ簡単にはやめられなかっ
 たけど周りの人に支えられ、私は
 薬と離れることができたんだ。
 
 
 『鈴ちゃん今日もご苦労様~』
 
 『有り難うございます』
 
 『これ飲んでいき?』
 
 『あ…どうも♪』
 
 『それでさ申し訳ないんやけど
  下町まで行って軍手と農薬買
  ってきてほしいんだよね…鈴
  ちゃん行ってくれない?』
 
 『…はい』
 
 
 もぉ~なんでやねん。しかも
 軍手と農薬って…いかにも
 田舎の娘に思われるやんか。
 …恥ずかしいわあ。もぉ
 
 『ならお願いね♪』
 
 『…今から行ってきます』
 
 『はあ~いそこの自転車
  使っていいからね~』
 
 『…は~い』
 
 
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