~PM3:52~
 
 静かな1年2組の印象に正直私は
 これからの生活に不安感を抱いた
 
 『おし、みんな揃ってんなあ~?
  ほな出席とるで返事してや。』
 
 いかにも先生なりたてオーラが、
 プンプンな担任が教壇にいた。 
 きっとこの人が担任なんやろな。
 
 『え~…夏川、夏川鈴』    
 
 んー…でもこの先生結構タイプ。
 なんやかんや楽しいんちゃうかな
 高校生活エンジョイできそうや。
 
 『おい!夏川!夏川鈴!!』  
 
 『…!?OX△?はいっ!!!』
 
 ““ザワザワ””
 
 『『ハハハハハ』』
 
 あんなに静かだったこのクラスが
 一気にうるさくなった。
 
 なんやねんほんまに~恥ずかしい
 こんなん私の恥や恥。
 
 『夏川、お前いいキャラや!』
 
 うっ゛もうやめてや。最悪や。
 この担任KY代表。さっき思っ
 たこと即撤回しとこ。
 
 …なんて一人で思ってました。
 
 
 ~入学式~
 
 『え~…本日は皆さんご入学』
 
 
 あぁ話し長いんやろなこの校長。
 だいたい顔みたらわかんねん
 ほんま眠たくなりそうやわ~。
 
 …25分後…
 
 『やっぱな。話し長いねん……』
 
 私はボソッとつぶやいた。
 
 『それって校長のことか?』
 
 …え、いきなりなんやねんコイツ
 しかもかなりチャラいし。
 もぉ~…絶対絡まれたくない。
 今、話しかけてきたのは松坂敬太
 横の列の斜め後ろから顔出して、
 私に笑顔を見せてきた。
 ……なんやねんまじで。
 
 そう思いながらも渋々返事をした
 
 『…そやで』
 
 『やっぱね俺も思っててん。
  こいつ絶対話し長いなって』
 
 『ほんまにそうやな…♪』
 
 苦笑いしながらも一応返事をし
 入学式が終わるのをただ待っていた
 
 
 ~入学式終了後~
 
 『なぁ、鈴さっき喋ってた人
  おるやんか?金髪の。』 
 
 『あ~…あの人がどないした?』
 
 『……』
 
 『え、亜美?』
 
 『っんもお~まじタイプ~~』
 
 えっ?亜美あんなんタイプなん?
 信じられへんわあ。
 って思うけど応援せなあかんな。
 
 『…ほっほな応援するで♪』
 
 
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