pinkな関係 そのみ×大河【完結】
「あの時はね、声かけられなかった・・・」









先輩をそっと覗き込む

光に照らされたその表情がすごく綺麗で・・・




「俺の片想いだと思ってたから・・・そのみと話すのは正直辛かった。」




「せんぱい・・・」




思わず見惚れてしまった。








「違いますよっ!あたしがずっと先輩に片想いしてたんですよ!いつも女の子に囲まれる先輩を見て、好きになって、だけど・・・遠すぎて・・・届かないと思ってた。・・・だからあの日、粉々のクッキーを食べた事を覚えててもらえてすごく嬉しかった。」





まっすぐあたしを見て先輩が微笑む。





独特な匂いのする誰もいない図書室


あたしは先輩の前まで近づいた
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