世紀的大恋愛
そして迎えた始業式当日。
勿論、目覚めなんて最悪だ。
休みで怠けてしまった体は早起きが苦手に
なってしまっていた。
「おは、よ…~」
「ハハハハ!髪型ボンバー(笑)」
私の頭を指差し、大笑いする最悪な妹。
慌てて洗面台に走って我の姿を見てみる。
「…………」
言葉を失うほど、それはそれは酷い寝癖。
色んな向きに自由に飛び跳ねる髪。
私は急いで、ヘアーアイロンのスイッチを入れた。
温まるまでの時間、急いで朝御飯を口にほうばった。
食べ終わって、再び洗面台へ。
温まりきったヘアーアイロンを髪に当て
伸ばしていく。
「…あれ?」
温まりきっているはずなのに中々まっすぐにならない。
…この瞬間、とても強い寝癖だと気づいた。
アイロンで伸ばすことを諦めた私は、まるでいかにも
セットしてます感を醸し出す様な感じに
ワックスで髪を表情をつけた。
「…まあ、さっきよりまし(笑)OKOK!(笑)」
そう言い聞かせ、セカンドバックを片手に
家を飛び出した。
「いってきま~す。」