オワリハジマリ。
あたしは借金取に追われ殺されかけたとき

琥壱サマが拾ってくれた。

琥壱サマの”拾う”それは、相手を殺すこと。

琥壱サマは一発で殺してみせた。

【可愛い女の子いじめんじゃねぇよ】

すっげぇ剣幕で。そう言ったんだ。

カッコいいってそれだけだった。

そしてあたしはしばらく倉庫で2人っきりだった。

【お前、おもしれぇな。】

いきなり言われた。

【どーして?】

【怖がんねぇし。驚かねぇとこ。】

【なーんにも怖くないよ。お兄ちゃんカッコいい☆】

本当にそう思った。

【何歳だ?】

【何歳だっけ…んと..えっと…6歳?かなぁ…】

【あ゛!?】

【お兄ちゃん、この乗り物なあに?】

【ぉ…おう。これはな、バイクってゆーんだ。のるか。】

それが、琥壱サマとのハジマリ。

あたしは6歳。琥壱サマは21歳。

あれから6年が経つ。

でも気持ちはずっと変わらねぇ。


―――――――――――――


”アイツを必ず見つけ出して殺す。”



そこからはじまった。

あたしの【オワリ】の【ハジマリ】がね。…

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