君に恋した
戻る途中で長谷川里奈にあった。
「噂は聞いたかしら?」
『………。』
「そう言うことだから、今後一切、蓮君に近づかないで。わかった?」
『………。』
「黙ってないでなんとか言ったらどうなの?あんたの、そのすかした態度がウザいのよ。昔はピーピー泣いてたじゃない。泣けば?」
『いつの話ししてるの?私が泣いて、やめてって言えば満足?』
さらに何か言おうとする長谷川里奈を無視して、通り過ぎようとする。
「……!!あんた、私をバカにしてるの!?」
ドン――――
すると、いきなり後ろから突き飛ばされた。
『………!!』
場所が悪く、前が階段だったためそのまま転げ落ちる。
ドサッ――
『……っう……。』
階段の上から、長谷川里奈の声が聞こえる。
「キャーっ誰か階段から落ちたわー!!」
ザワザワ―――――
「香凛!!」
「春瀬!!」
美桜や中村そして…
「香凛!!」
倉原蓮の声が聞こえたが、頭を打ったせいか意識が朦朧として――――――