君に恋した
気がつくと、どこかの病院にいた。
『……ッイタ』
頭がズキズキする。
ガラ―――
「香凛!?大丈夫?」
『うん。でも体が痛い…。』
「いろんなとこ打撲してるみたい…。あと足は軽い捻挫だって。頭を強く打ったみたいだけど、検査で異常は見つからなかったみたい。」
『そっか。入院するの?』
「目が覚めたら帰っていいって。でも、香凛一人暮らしで心配だから、しばらく家に来なよ。」
『え?悪いよ。』
「大丈夫。お母さんたちには連絡してあるし。」
『じゃぁお言葉に甘えて…』
ガラ――――
再びドアが開いた。