君に恋した


『おばさんお久しぶりです。急にお邪魔してすみません。』







「そんなこと気にしなくていいのよ。」







『はい。2、3日お世話になります。』







「そんなにかしこまらなくていいわよ。さ、上がって。」







『はい。』







――――
―――
――






「ふうー。なんか疲れちゃった。」








『私も。』







「でもさ、香凛が階段から落ちた時、中村すごかったよ~。」







『え?』







「なんかすごい勢いで駆け寄って"春瀬!!大丈夫か!!"って言って、あたしが救急車呼ぼうとしたら、いきなり香凛をお姫様抱っこしてさ、自分の車に乗せて病院に連れてっちゃったんだよ。ビックリした~」







『え?』






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