君に恋した



「だから、あたしと真吾と蓮君は保健の三上先生に病院まで連れていってもらったんだ~。」







『そうなんだ…』






「うん。ただ、生徒を思う先生って感じじゃなかったなぁ~。大切な人って言うか…恋人を心配する感じ?…まさか香凛……先生と付き合っ『無いから!!』






あっそ、と不貞腐れる美桜。







先生に抱きしめられたことは言わないでおこう。







「でも香凛が無事で本当によかった。」






『階段から落ちたくらいじゃ死なないでしょ。』





「分かんないじゃん。打ち所が悪くてとか…「美桜~香凛ちゃん~ご飯よ~!!」






「は~い!!行こ香凛。」






『うん。』





その夜、中村はどうして私のことをそんなに気にするのか考えていたら、なかなか寝付けなかった…。




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