君に恋した


『………。』






「長谷川にも事情を聞かなきゃな。呼ぶから待ってろ。」








――――
―――
――






しばらくすると、校内放送によって呼び出された、長谷川里奈が来た。








「長谷川。昨日のことを聞かせてくれ。お前は第一発見者だよな?」








「はい…。廊下を歩いていたら、いきなり春瀬さんが階段から落ちたんです…。私、ビックリしちゃって……。」







「春瀬と長谷川が話してるのを見たやつがいるんだけど……。








「話くらいしますよ。」








「………長谷川。単刀直入に聞くが、お前が突き落としたんじゃないのか?」









「…………!!」







すると突然長谷川里奈が泣き出した。






きっと泣き真似だ。






『………。』







「どうしてそんなこと言うんですか!?私……そんな怖いことしません!!」







目を潤ませながら、訴える長谷川里奈。







「………っう、誰がそんなこと言ったんですか?」








「………。」






「……もしかして春瀬さん?」








『………。』







「……ひどい…。私たちお友達よね?」





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