君に恋した
友達になった覚えはないんだが……
「先生は……春瀬さんの味方なんですね…。」
「そういう訳じゃない。ただ真実が知りたいだけだ。」
「……それだけじゃ無いくせに…。」
「どういうことだ…?」
「私、見ちゃったんです。」
長谷川里奈はニヤリと笑い、携帯の画面を見せる。
「………!!」
『………!!』
画面に写し出されていたのは、屋上で先生に抱きしめられた時の写真だ。
「"先生と生徒の禁断の愛"って感じですかね。」
ふふふ。と笑う長谷川里奈。
「他の先生方も聞いてください。これは問題ですよね?」
ここが職員室だったため、たくさんの先生がこちらに注目している。
「中村先生。それは事実ですか?」
教頭が中村に尋ねる。
「事実に決まってるじゃないですか。これが動かぬ証拠何ですから。」