君に恋した
と、得意気に画面を見せている。
「………。」
「自分の恋人が怪我したからって、私に罪をきせるなんてひどいです。」
と言って、また泣き真似をする。
『………違います。私は先生と付き合っていません。』
「そりゃ、先生と生徒の恋だもの。"はい、付き合ってます"なんて言うわけないじゃないですか。教頭先生、こんな子の事を信じるんですか?中村先生のクラスの子に聞いたんですけど、普段から先生は春瀬さんのことばかり気にかけているみたいですし。」
「俺と春瀬はなんの関係もありません。」
「……とりあえず、春瀬さんは教室に戻りなさい。」
『………はい。』
「それと、長谷川さん、この事は他の生徒には内緒にしてくださいね。」
「はーい。」
――――
―――
――
「今日、中村どうしたのかなぁ?」
『え?』