君に恋した

倉原蓮が怒鳴ったことで廊下が静かになった。






「人の過去をベラベラ喋ってんじゃねぇよ!!」







「れ、蓮君?」






長谷川里奈が狼狽える。









「人の傷えぐる様なことして楽しいのかよ!!お前みたいなやつ見てるとムカつくんだよ!!」








「……っう…。」







マジ泣きをし始めた長谷川里奈。






「泣いてんじゃねぇよ!!泣きたいのは、香凛や美桜ちゃんだろ!!」







蓮の怒りは止まらない。







その時――――






「何してるの!?春瀬さん早く来なさい。」








『はい………。蓮……ありがと。』







何となく、名前を呼びたくなった。







「俺は信じてるよ。」






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