君に恋した
会議室に入ると、中村が座っていた。
廊下が騒がしい。
きっと野次馬だな。
「本当に困ったものだ…。こんな騒ぎになるなんて…。他の生徒には言うなと言ったのに…。」
机に項垂れる教頭。
「教頭。頭をあげてください。」
「元をたどれば、あなたたちのせいでしょう。」
『………。本当に何もないんです。』
「じゃぁこの写真はどう説明するんですか!?」
『………。』
「正直に話してくださいよ。」
「……その写真は事実です。」
『………!!』
「………!!」
『せ、先生!!』
「み、認めるんですね!?」
「認めます。しかし、春瀬と俺は恋人ではありません。」
「じゃあ何なんですか!?」
「俺と春瀬は……。」