君に恋した
施設―――
『はぁはぁ…。百合おばちゃん!!』
「あら。香凛ちゃんいらっしゃい。学校はどうした『私の親のことを教えて!!』
おばちゃんの言葉を遮って質問する。
「え?」
『私にはお兄ちゃんがいたの?お兄ちゃんは親と暮らしてるの?』
「………どこでそれを…?」
『担任の先生が……中村俊哉先生が言ってた……。』
「中村俊哉……そう。香凛ちゃん俊哉君に会ったの覚えてない?」
『覚えてない!!』
「………全部話すわ。さ、こっちに座って。」
そう言って、リビングに案内される。
「香凛ちゃんが家に来たのは――――」
そして、百合おばちゃんは語り始めた―――――