君に恋した
『あげるって言ったじゃん。晴れてるのに傘持って帰るの嫌だし。』
「じゃぁ貰っておくよ。ありがと。」
『別に。』
「ちょっと、2人はどういう関係なわけ?」
美桜が会話に入ってくる。
『美桜はストーカーさんと知り合いなの?』
「え!?蓮君ストーカーなの??」
「違うよ!!だからたまたまだって!!」
「あ、そう。蓮君は真吾の友達なの。」
『へぇ~。』
「で、今日は傘のお礼がしたくて来たんだけど…。」
『お礼とかいらないから。』
「帰りに、ご飯でも奢せてよ。そんなにお金無いけど…笑。」
『だからいいってば。あんまり人と関わるの苦手なの。ほっといて。』
キーンコーンカーンコーン―――
「あ、ごめん。予鈴なったから教室戻るね。じゃぁまた。」