君に恋した
伝えたい気持ち
初めての好き
週明けの月曜日。
なぜか私は、体育館の裏と言う場所に呼び出されていた。
シカトしていたら、無理やり連れてこられた。
『何?』
「何じゃないわよ。あんたさ蓮君のこと好きなわけ?」
いつもの口調とは別人の口調で話しかけてくるのは、鈴原奈々。
『なんでそれをあなたに言わなきゃいけないの?』
「………私は蓮君が好きなの。」
『………。』
「好きだから、振り向いてもらいたくて、頑張ってるの。なのに蓮君は全然私を見てくれない…。」
『………。』
「好きじゃないなら、蓮君に気を持たせるようなことしないでよ!!蓮君が可哀想!!」
正直、何て言っていいかわからなかった。
「私、絶対負けないから。どんな手を使っても蓮君を手に入れてみせるから。」
そう言って立ち去った――――
"蓮君が可哀想"
"私、絶対負けないから"
鈴原奈々の言葉が頭から離れなかった……。