君に恋した
「…凛……香凛!!」
『うわっな、何?』
「さっきから呼んでるんだけど。最近なんかぼーっとしてない?」
『そんなことないよ~。』
「ほんとに?」
『うん。』
鈴原奈々の件から数日。
ついついぼーっと考えてしまう。
「蓮君~今日暇?」
「今日は真吾たちと遊ぶ約束してるんだ。」
「え~じゃあいつ奈々と遊んでくれるの?」
「また今度。」
「う~ん。」
そんなやり取りが聞こえてくる。
『はぁ…』
ため息しかでない。