君に恋した



昼休み―――




『うー。』






「また、唸ってる。」







『だって~』







「れ~ん君」







「鈴原。何?」








「あのね~」







その時、二人の会話を聞いて、昨日のことがフラッシュバックした。






ズキッ







胸が痛い。







「そういえば、蓮君に放課後一緒に帰ろうって言った?」







『……言ってない。』







「今行け。」







『はい。』






蓮と鈴原奈々のところまで行く。







『れ、蓮。』







「ん?何?」








『あのさぁ、今日一緒に帰らない?』








「別に大丈「蓮君は私と帰るの!!」







『え?』






鈴原奈々の言葉に唖然としてしまう。








「俺、お前と帰る約束してないけど。」







「だっていつも一緒に帰ってくれないじゃない!だから、私と帰って!」








「………。」







せっかく今日、告白するって決めたのに……このままじゃ放課後二人っきりになれそうにない。





どうしよう。






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