君に恋した
「やっぱり、香凛は笑った方が可愛い。」
『/////ありがと。』
がらにもなく照れてしまった。
「なんなのよ!!!!」
突如、叫び声が聞こえた。
すっかり忘れていたよ。
鈴原奈々の存在を…。
顔を真っ赤にして怒っている。
「ふざけんじゃないわよ!!なんで私がフラれなきゃなんないの!!」
物凄くキレている。
たしかに、鈴原奈々は童顔で可愛らしい顔をしている。
本人曰く、フラれたことがないとか……。
「こんなブスに負けるなんて……。」
「人の彼女、ブス呼ばわりしないでくれる?」
蓮が冷たくそう言った。
「………。」
黙り込んでしまった、鈴原奈々。
すると――――