君に恋した
ピンポーン
『……スー』
ピンポーン
『………。』
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
『あぁ~もう!!うるさいなぁ!!』
ガチャ
『どちら様ですか?』
寝起きのボサボサ頭のまま、玄関を開ける。
「あら?ここは中村俊哉の部屋ですよね…?」
ドアを開けるとそこには、そこそこ年のいった夫婦が立っていた。
『そうですけど…。』
「もしかして、俊哉の彼女さん!?」
『はぃ!?』
「あら~お父さんどうしましょ!俊哉の彼女さんに会うなんて!しかも、一緒に住んでるなんて……結婚も秒読みね!」
「お前、少し落ち着かないか。すまないねぇ。お嬢さん。」
『いえ……あの……中どうぞ…。』
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