君に恋した
「先生は春瀬さんとでいいんじゃないの?」
クラスの女子が言った。
「兄妹なんだしね~」
「ダメ!香凛は蓮くんと、あたしは真吾とで決定!」
美桜が叫ぶ。
『(私、体育祭サボりたい…。)』
「私は、先生とがいい!」
「え~私も~!」
みんながそれぞれ騒ぎだした。
すると、先生が
「くじ引きにしろ!」
と言うわけで、くじ引き大会が開かれた。
「同じ番号がペアな。ついでに引いた番号が走る順番。わかったか?」
「「「「「は~い」」」」」
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「香凛何番?」
『………。』
黙ってる私の手元をのぞきこんできた。
「げ!!アンカーじゃん!!あたし7番。なんか緊張するね。これであたしと真吾が運命の相手かわかるわ!!」
『大袈裟な。』
サボる気満々だったが、兄に阻止され、渋々参加。そして、アンカーなんて最悪だ。
18と書かれた紙を睨み付ける。
変なやつと肩組みたくないな。
「よし。全員引いたな。1番は?」
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