君に恋した
「ねぇ、蓮くんとしたら教えてね。」
美桜が耳元で囁く。
『な、なんでそんなこと言わなきゃいけないの!!』
思わず叫ぶ。
「春瀬!!いい加減にしろ!!」
『………すいません。』
気づくと、話し合いは文化祭の話題にうつっていた。
文化祭と体育祭なんで同時にやるんだろう…?
と疑問を持ちつつ、黒板を見る。
文化委員の人が張り切っている。
「え~このクラスは、劇をやることにしました!」
「え~やだ~」
「なんでだよ~」
ブーイングの嵐だ。
「文句言わない!台本も出来てるんだから!」
「まじかよ~」
「演目はシンデレラです!」
「「「(なんとありがちな)」」」
クラスみんなが心の中で呟いた。