君に恋した
そう言って、冷めきった目で彼を見てから、屋上を後にする。
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「"笑顔なんて過去に忘れてきた"か…。」
蓮は、空を見上げ呟く。
「どうしたら、心開いてくれるんだろ…?」
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キーンコーンカーンコーン――
屋上を出てすぐ授業終了のチャイムがなる。
とりあえず、行くところもないので教室に向かう。
「あ、香凛ちゃん!」
『あ、え、えっと……ま、松岡君…だっけ…?』
「やっと覚えてくれたんだね。あのさぁ蓮見なかった。」
『屋上にいたけど。』
「屋上にいたのか。香凛ちゃんありがと。」
『別に。』
「じゃぁまた。」
『………。』
やっぱり、人と話すのは疲れる。