君に恋した
気分が下がったまま、迎えた放課後。
「じゃぁ香凛ばいばい。」
『ばいばい。』
「香凛。あのさぁ、今日家来ない?」
『え?いいの?』
「うん。じゃあ行こうか。」
『うん。』
――――
―――
――
「家、ここ。」
蓮の家は、私が前に住んでたアパートの数倍綺麗なアパートだった。
「ちょっと待ってて。」
そう言って、家の中に入っていってしまった。
しばらくすると家の中から「どうぞ~」という声が聞こえてきた。
『?お邪魔します…。』
と、言いながらドアを開けた。