君に恋した

一人は寂しい。



でも一人が楽でいい。



そんな矛盾を感じながら、教室に戻ると。



「香凛またサボり?」




『まぁね。』



「まぁねじゃないでしょ。」



『今日は疲れたから、帰るね。』




「え?帰るの?」



『うん。』



「単位大丈夫なの?」



『うん。大丈夫。じゃまたね。』



「ばいばい。」




鞄をもって教室を出る。




< 20 / 292 >

この作品をシェア

pagetop