君に恋した



「嫌?」








『嫌じゃないよ。』








二人の唇が重なりあう瞬間







ブーブーブー







「チッいいところなのに…。」








『あ、私だ。』







シーツを体に巻き携帯を見る。








『げ!!お兄ちゃんから…着信48件、メール32件』







血の気が引いていく。







「まじ!?」








『そういえば無断外泊…。』







今日は土曜日だから学校が休みなため、お兄ちゃんからの着信は昨日の夜からびっちり入っていた。







ただいまの時刻午前12時。








『泊まるつもりなかったから…。』








確か昨日の朝――――






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