君に恋した
『やっぱ無理。』
「……行こう。」
『蓮……死なないでね。』
「頑張るよ。」
ガチャ
恐る恐るドアを開ける。
すると、目の前に仁王立ちするお兄様が……
「お前ら……どういうつもりだ?」
お兄さん、目が笑ってません。
――――
―――
――
只今、目の前には仁王立ちのお兄様。
隣には正座をする蓮。そして私。
まるで、結婚を許してもらえないカップル状態だ。
「香凛。俺いったよな?"外泊は許さない"って。」
『はい…。ごめんなさい。』