君に恋した



「何故電話に出なかった?」






『気づかなくて……。』







「何してた?」






"エッチしてましたなんて"口がさけても言えない。っていうか、言ってはいけない。








『………。』







「おい。倉原。何してた?」






「………。」







お兄ちゃんが、私を見る。







『………!!』







いきなり私のブラウスの首もとを引っ張る。







『何すんの!?やめてよ!!』






「お前……これはなんだ?」







お兄ちゃんの視線の先には、今朝付けられたばかりの真っ赤な"キスマーク"






「倉原くん…。」







「ひぃ…。」






お兄ちゃんが蓮の胸ぐらを掴む。







「お前、香凛に何してくれてんだ!!」







「も、申し訳ございません!!」







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