君に恋した


『ちょっとやめてよ!!別にいいじゃん。私が何したって!!』








「よくねぇよ!!俺の大事な香凛に…よくも……」








「先生!!落ち着いてください!!俺、真剣に香凛さんとお付き合いさせていただいてます!!これだけは信じてください!!」







「許さねぇ……香凛に手を出した代償は『もう!!いい加減にしてよ!!』







バシッ






お兄ちゃんの頭を叩く。







「か、香凛。兄貴に何てことを……」








『うるさいなぁ!!もう!!別に蓮に無理矢理された訳じゃないんだから!!私たちはしたくてしたの!!いいでしょ!!』







「お、お前……。」








『蓮とのこと応援してくれてたんじゃないの!?』








「俺が悪かった……ごめんな香凛。今回の件はもういい。だが、倉原。お前にはしばらく俺のパシリになってもらう。」







「し、しばらくとは…?」







「俺の怒りがおさまるまでだ…。」








「わかりました…。」








『(小さい男だな。全く。)』







< 206 / 292 >

この作品をシェア

pagetop