君に恋した
どれくらい待っただろうか。
「香凛?」
大好きな声が聞こえた。
『蓮……久しぶり。』
「大丈夫なのか?」
『うん。』
「とりあえず、中はいれよ。」
『うん。』
ベッドに二人ならんで座る。
「はい。これ。」
『合鍵?もらっていいの?』
「持ってて。」
『ありがとう。』
蓮に話そうと思った。
その時、不意に蓮が顔を近づけてきた。
無意識に顔を反らす。
「………。」
『………。』
沈黙が続く。
『あのね、私、鈴木くんに「殴った。」
『え?』
私の言葉を遮り蓮が言う。